最近、「日本が攻撃されたとして、アメリカは本当に守ってくれるのか?」という疑問を目にするようになってきました。
私の予想ですが、答えは「半分YESで、半分NO」だと思います。
どういう意味かというと、日本人がイメージするような守り方は、おそらくしてくれないだろう、ということです。
多くの人は、日本が攻撃されたら、すぐにアメリカ軍が反撃し、日本に部隊が集結してくる、という展開を想像しているかもしれません。しかし、実際には違う形になる可能性が高いと思います。
おそらく現実はこうでしょう。
「日本が攻撃される → アメリカは被害を最小限に抑えるため、いったん戦力を引く → その後、奪還作戦に移る」
つまり、一時的にアメリカ軍が日本から姿を消すという状況が生まれる可能性があります。
この点は、日本人の多くがあまり意識していない部分だと思います。基地があっても、それを守ることよりも、全体の国益を優先して動くのがアメリカです。利益がないと判断すれば、アフガニスタンのように一気に撤退することもあります。
こうした現実的な対応の可能性を、私たちはもっと考えておくべきだと思います。
また、仮に日本に核兵器が使われたとしても、アメリカが報復してくれるかどうかは五分五分だと考えています。(もしかしたらもっと低いかも)なぜなら、アメリカが報復に出れば、今度はアメリカ本土が核の標的になる可能性が出てくるからです。
そこまでのリスクを、アメリカが日本のために引き受けるとは限りません。アメリカにとって、日本がそれだけの価値ある存在だと思われていなければ、報復には踏み切らないかもしれないのです。
こうした現実的な対応の可能性を、私たちはもっと真剣に考えておくべきだと思います。
これはアメリカを疑えと言いたいのではなく、過度な期待や依存を避け、冷静に可能性を見ておくべきだという話です。
なぜ今、このようなことを改めて書いたのか。
それは、日本人の多くが「同盟関係にあるから守ってくれる」「基地があるから安心だ」と、どこか無意識に思い込んでいるように見えるからです。
しかし、過去を振り返れば、私たちはソ連との中立条約を信じて裏切られたという苦い経験もしています。
条約や同盟は絶対ではなく、国家は最終的に「自国の利益」で動くものです。
この文章は、そうした前提に立ち返り、「日本の安全をどう考えるべきか」という出発点として書きました。